いきなりFIRE

50代、外資系、ベンチャーなどを転々とした後、仕事がなくて強制的にFIRE状態に。日々の雑感を綴っていきます

東京都の不動産事情

先週、長年の友人である台湾人と東京で会って食事をしたり話をした。彼は20年以上東京に住んでいる現在フリーランスのITエンジニアだが、不動産投資に優れており、現在年1千万以上の家賃収入を得ている他、不動産投資でこれまで数十億円の利益を得ている優秀な不動産投資家だ。

 

彼に今東京の不動産がどういう状態なのかを聞いたら、「日本人が買わなくなっており、中国人が市場を支えている」とのことだった。現在、中国人は富裕層と、日本で長期のサラリーマン生活することを決めた現役層の両方がすごい勢いで東京の不動産を購入しているが、その中国特需がある割に価格がそれほど上がらず空室率が増加しているエリアもある。彼は東京付近に不動産事業の日本人友人がたくさんいるが、彼らの多くが売り上げ目標を達成するために中国人顧客への売り込みに注力しているとのこと。

 

日本人には反中の人間も多く、中国人の日本不動産購入に対し不満を持つ人も多いが、実際は少なくない不動産業者が中国人のお金を当てにしていて、日本政府も日本に金を落としてくれてむしろ歓迎しているようだ。中国政府は中国人が中国でなく日本に投資していることに強い不満を持っており日本政府に幾度か抗議をしているが日本政府は無視しているとのこと。このまま中国人がたくさん買ってくれるならいいのだが、中国政府が日本への不動産投資に制限をかけるのではないかと思うと怖い。

 

この話を聞いて思い出したのは、タイのバンコクで不動産価格が下落に転じていること。不動産価格の下落の原因は中国人が買わなくなったのが大きいという。バンコクに移住した日本人退職者が中国人向けの不動産投資をしており、彼らは円安と不動産下落のダブルパンチで人生終了の危機に陥っているというニュースが流れていた。日本でどうなるかは見ものだと思う。