一昨日20年来の友人と飲み会をした。
彼は50代で、外資系メーカーフィールドサービスの仕事をしているのだが、仕事が出張続きで忙しく、年度末でやっと時間が取れたとのこと。フィールドサービスの仕事を紹介してくれたが、勤務地が地方で引っ越しが必要な事、夜勤残業休日出勤ありで、代休消化も無理とのことで断った。
彼は工場、プラント関係の仕事をしているが、地方の工場、プラントは人手不足が深刻で末期的な状態だと言っていた。本社は長く働ける人ということで若い人しか採用許可しないが、実際は若い人はすぐに辞めてしまい、そのしわ寄せが中高年社員に行き激務が続いているとのこと。「リストラされないならいいんじゃない?」と聞いたら、「リストラはないが、60代の先輩がラインで土日夜勤やっている状態で、50代で体壊して辞める人が続出している」とのこと。興味深かったのは、この状況は日本の大手企業でもあまり変わらないとのことで、誰でも名前は知っている大メーカーの工場でも人手が足りず、再雇用の社員をラインに投入したり派遣会社にボーナスを渡してなんとか人員を集めているらしい。業界の人間と話しをすると、「若い奴らは皆辞めてどこに行くんだろう?」という話題になるとか。
最後に彼は、「仕事を続けているのは家族がいるから、独身なら今すぐにでも辞めたい」と嘆いていた。家庭を持つのは楽じゃないね。