いきなりFIRE

50代、外資系、ベンチャーなどを転々とした後、仕事がなくて強制的にFIRE状態に。日々の雑感を綴っていきます

中国 共同富裕の行方

今中国が、各地で供销社(農協のような組織)や、人民食堂を急速な勢いで開設しているとニュースで流れており、中国ウォッチャーの間で「人民公社の時代に先祖返りするのか?」と話題になっている。そのことについて考えてみた。

これまで自分は、中国は資本主義型の経済成長で、沿岸の3億人をまず欧米並みに豊かにして経済力で欧米に対抗できるようにすることを目指していると思っていた。ところが上記供销社のニュース、および習近平の発言内容を考えると、「沿岸3億人が突出して金を儲けるのを叩いて、その分け前を残り10億人に分けて、13億人が徐々に豊かになる」のを目標としているのかと考えるようになった。今中国経済の成長を支えてきたIT業界を叩いているのはその考えで、特定の業界、人物が巨額の富を得るのを叩くようにしているのかもしれない。

そうなると中国経済はどうなるだろうか?少なくとも投資対象としては魅力がなくなると思われる。現在自分の投信残高の7%程度が中国、台湾関係であり、20%の含み損が出ている。これをどうするかだが、ゼロコロナ終了である程度値段が上がったら損切りする必要があると考えている。将来性を見て数年放置しようとも考えたが、習近平が上記の考え方に転換したとすると、中国で一番の経済問題である不動産バブルについてロクに対策せず不動産価格下落を放置する可能性がある。そうなれば日本と同様失われた10年中国経済は長期停滞になるだろうから将来性もなくなる。